南国Breath

南山国際の閉校に関して

では、何をしたらいいのか。

 では、ここで我々、帰国生徒関係者は何をすべきなのであろうか。本来なら今までどおり、南山国際を継続してほしい。それが、大学にも利益をもたらすことは前のブログで書いた。昨年度、南山国際の存続を求める署名活動が行われ、理事会へと提出された。それに対して理事会は何の反応もなかった。説明会などでも閉校の決定は変えるつもりのないこともさかんに言及していた。よほど大学への影響などから学園理事会が考え直さない限り、閉校の撤回はないものだと考えられる。

 では、今後どのようなことを考えていかないといけないか。まずは、帰国生徒の受け皿の問題である。南山国際がなくなっても帰国生徒を受け入れてくれる学校はある。しかし、編入の時期や人数が限られていたり、帰国生徒が少なく特別な配慮がされない場合もある。南山国際のようにある意味理想的な受け入れ校がほしい。

 そのため、南山学園にかわる新しい学校法人が帰国生を受け入れる専門の学校を設置してくれないかと思う。条件としてはつぎのような点が考えられる。

  1. ある程度の規模の学校法人であること
  2. 進学先としての大学を持つこと

 1.は、現在の南山国際と同じような学校運営を行えば赤字になることは明らかなので当然、その赤字を補てんできる学校法人である必要がある。

 2.は、英語ができる生徒の進学先として大学があれば、生徒も安心して編入することができる。

 また、このまま南山国際が閉校すれば、そこでの帰国子女教育のノウハウが失われてしまう。在職している先生方もほかの学校へ離散してしまう。虫のいい話かもしれないが、新しい学校ができ、そちらに南山国際の先生方が移動すれば、今まで通りの南山国際が続けられる。

 場所は、現在は浄水駅などからスクールバスで通っている生徒が多いが、駅の近くで開校すれば年間10万円のスクールバス代がかからない。学校にとってもバスの維持費が必要でなくなる。

 以上のことから我々帰国生徒関係者は、新しい学校の設立を求めたい。運営は赤字となるだろうが、その見返りとなることも多いことは見込まれる。